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とりあえず文を上手に書きたいのだが、そうは問屋が卸さない。

豆腐小娘 暢気便 〜零咲森より、愛をこめて〜

↓久し振りにお便り来ました((

「…ねえ〜、ホントにこの零咲森に、月太くん以外の妖怪なんているの〜?」

正直言って、もうクタクタ。
アタシが運動オンチというのもあるのかもしれないけど、それ以上に、この手に持ったお豆腐と、頭にかぶった大きな笠が、じゃまでしかたがない。
それなら豆腐を置けばいいじゃないか、笠を脱げばいいじゃないか、という話なんだけど、それはできない。
だって、私がこのお豆腐を置こうとしたとたん、急に印が真面目な顔で「消えちゃっても、知らないよ。」なんて言うんだもん。
理由はよく分からないけど、どうもアタシは、この豆腐と笠が無いと、消えてしまうかもしれないらしい。…不便だ。

「あはは、豆子、それ三回目。大丈夫だって、もうすぐしたら…あ、おうい、黒羅さあん!」

いつものように、またニコニコしながら、大きく手を振りだした。
月太くんが手を振ってる方を見てみると――
…なんだか、大きくて、黒いものが、向こうの木にとまっている。

「あれは――」

「あれは、『陰摩羅鬼(おんもらき)』の黒羅(こくら)』だよ。」

アタシが正体を確認する前に、印が教えてくれた。

「お、おん――?」

「お、ん、も、ら、き。まあ、詳しいことは、本人に聞きなよ。」

印が言い終わると同時に、羽を振るわせる音が、すぐ近くで聞こえてくる。…なんだか、怖い。
音がする方に顔を向けると、ちょうど、その『コクラ』が、地面に着地したところだった。
そして、アタシに気づくと、

「よう!おまえが新しく入ってきたトーコとかいうヤツか?」

大きくて真っ黒な右の翼を挙げて、見かけによらずとても明るい調子で言った。

この、『おんもらき』の『コクラ』さんを、一言で表すなら…「黒い鶴」。
なんというか、かなり迫力のある顔だ。どことなく、人間に似ているような気もする。
全体的に――毛深いって感じ。
大きくて、まるで灯火のようなぎょろんとした二つの目が、アタシを見つめている。
くちばしはとても鋭く、しゃべるたびに小さくてちょろちょろと赤い舌が覗いている。
うーん…零咲の妖怪って、こんな風に怖い見た目なひとばっかりなのかな…
月太くんだって、いくら姿が人間に近いとはいえ、目がとっても大きいし…

「おいおい、なあに怯えた顔してンだよ!別に俺ァおまえを喰っちゃあしねェさ!」

けたけたとコクラさんが笑った。
優しいひとなんだろうけど…やっぱり怖い。

「ごめんよ黒羅。この子、どうも臆病みたいで――」

印が、アタシの代わりにあやまってくれた。

「いーってことよ!確かに俺ァ、顔が怖いことくれェしかとりえが無ェもンなあ、がははは」

また笑うコクラさん。なんだか、よく笑うところあたりが、月太くんと似ている。

「ねえねえ黒羅さん、みんなに豆子のこと、教えにいかないの?」

いたずらっぽく笑う月太くん。

「おお、そうだ。よっし、んじゃひとっ走り行ってくる!」

言うが早いが、黒羅さんは大きなつやのある黒い羽を広げると、バッサバッサと派手な音をたてながら、どこかへ飛んで行ってしまった。

「ようし、豆子、黒羅に頼んだからにゃあ、すぐにあんたのことが知れわたるよ。」

にっこりと笑いながら、印が言った。コクラさんに頼んだから、アタシのことが知れわたるって、どういうこと?

「あのねえ豆子、黒羅さんはねえ、『零咲森の情報屋』って呼ばれてるんだよ!」

「情報屋…?」

アタシが呟くと、月太くんは嬉しそうな顔をして、得意げに教えてくれた。

やっぱり文がgdgdしてるのはごめんなさい。そこら辺は本当にごめんなさい。
なんか、一人称って慣れないなあ。「黒魔女さんが通る!」の石崎洋司さんすげえよ…
新キャラ登場しました。コクラさんです。
陰摩羅鬼って、なんかかっこよくないですか((
まあ、自分がちゃんと調べてないんで、全然違う妖怪になってますがね((殴
何て言うか、鳥山石燕が描いた「図画百鬼夜行」の文庫本は見かけた事あるんですが、それを現代の言葉で解説してくれてる本は無いのかしら…
そういうのがあれば、もっと自信持っていろんな妖怪が書けるといいなー(願望です
読んで下さってありがとうございました!
ではではノシ