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とりあえず文を上手に書きたいのだが、そうは問屋が卸さない。

DUDE!!(仮)

この湿った黴臭い廊下を渡った突き当りがあいつの部屋だ。
今日は快晴だが、毎度毎度この朝露で湿っちまってる廊下にはうんざりさせられる。ここに住み着き始めてもう2年近く経つというのに。

ここは一応何らかの宿舎だったらしいのだがこんなヘンピな所にあるし、なにしろ歩いただけでどこもかしこも果てにはしみったれた天井までもがギイギイ鳴る代物物件だ。
俺達がここを見つけた時は廃墟も同然で、そこら中に馬鹿みたいに蜘蛛の巣が張ってあったよ。しかし不思議とガラスは割れていなかった。
それに三階建てに地下室付きときたモンだ。俺達は一目でこの廃墟を気に入った。
しかもここいらは早起きの散歩好き年寄り共も来ないようなうらぶれた工場地帯だから、なおさら具合が良かった。
という訳で、俺たちはこの廃墟を「インポータント・フォート」と名付けて私物を持ち込み、住まわせてもらっている。

                   ***

あいつは「整理整頓」という言葉からはおよそ無縁な男で、ほら、もうこのドアの前から何かのコンセントだのやたらデカイ箱だのアンチーク的な天使の置物だのと、とにかく散らかりまくっているだろ。
ノックしようにも俺はコーヒーで両手が塞がっていたので、数回ドアに向かって軽く体当たりした。廊下の天井におざなりに設置された裸電球がプラプラ揺れる。
しばらくして、ドアの中からゴソゴソいう音が聞こえた後、ようやくドアが開いた。
ドアの隙間からぬうと長身の男がのびて俺を見下ろす。

「よう、朝だぜ」

俺はいつものようにそう言ったが、返事は返ってこない。なんせひどい低血圧なんだよ。かわりにドアの角度をもっと広げて部屋に入るよう俺に促した。これもいつもの事。
部屋の中は輪に掛けてひどい有様だ。何台ものパソコンの間を這うように転がっている何かの回線、ポテトチップスの空の袋、脱ぎ散らした服、エトセトラエトセトラ。
この部屋の中の唯一のテーブルはこいつが書いたであろう走り書きや、様々な種類の雑誌(おそらくもういらないのも混じっている)が文字通り散乱している。
ちゃんと片付けさえすればかなり使い勝手の良い広めのテーブルだというのに!
おまけに明かりはギンギンにつけているのにカーテンをきっちり閉めてやがるモンだから、目がチカチカすること請け合いだ。
そんなとっても快適な環境でこいつはいつだって呑気に暮らしている。やれやれ、俺が三日もこんな部屋で過ごしてみようモンならきっと頭のネジがすっかり外れちまうだろうね。

                   ***

そいつは俺からコーヒーを受け取り、しばらくの間ソファにどっかり身を沈めてぼうっとどこかを見つめていた。
なんせこいつはぶ厚いレンズの赤縁眼鏡を掛けているから、いつだって何処を見ているか分からないんだ。

「ようジョン、おはよう」

そいつがふいにこちらに向き直り、すっとぼけた声で唐突に言った。

「ああおはよう、ベレスフォード」

そういや言い忘れていたが、こいつはベレスフォードっていうんだ。因みにファーストネームはイーライ。
いっつも「イーライと呼べ」とほざいてるが俺はまるきり無視している。だってそんなゲイっぽい事出来る訳無いじゃないか。
ベレスフォードは(たぶんだけど)「やれやれ」みたいな顔をしてまた違う方向に顔を向けてしまった。そしてコーヒーを勢いよくすすったようだが「あッついッ」悲鳴を上げた。

「今日はなんか予定あるのか」

俺も火傷はしないようにコーヒーを飲みながら、特に意味は無いけれど聞いてみる。

「あー……ああ、今日は昼の二時頃からアイビーとチャットの約束してる。どうした、なんかあるのか」

「いいや別に。それよりお前またチャットかよ、たまには外にでも出たらどうなんだい」

そう、こいつはこの妙ちくりんなお部屋からのご想像通り、重度のパソコンおたくだ。だがベレスフォードの場合は相当その機械にぞっこんのようで、パソコンを使わせて右に出るやつはいないね。俺の知る限りでは。

「馬鹿。次のお客がこいつなんだよ」

言いながら、一つのパソコンのスイッチをオンにしたらしい。モーターが回る様な無機質な音が聞こえ始めた。
――こいつは普段、俺と共になにもかもを投げ捨てたような生活を送っているくせに、一回の『仕事』でホントにたまげちまうような金額を手に入れてくる。
というのも、俺は詳細は知らないが、こいつは例のお得意のパソコンを使って、いろんなところから『情報』を盗んでは依頼人に売りつけているらしい。
時にはお国の大事な大事な秘密事まで盗むことも厭わない。……とベレスフォード本人が言っていたので、これに関しては眉唾モンだと俺の中では片を付けている。
しかしやはり彼のその手の技術は本物らしく、実を言えばベレスフォードの『稼ぎ』だけで今を生きているようなモンなんだぜ。それが無くなっちまったら、まあ、その時はその時だ。

……最近文を全く書いてないなあと思い、とにかく何か書いてみようと試みた結果がコレですolz
私ってなんかすぐにその時読んだ本とかハマってる物とかに影響されるんだよなあ……
文体が確実に「ライ麦」っぽいと思います。ああ相変わらずの中二病臭!olz
上の奴を自分で読み返してみて切実にそう思いました……;;
文章力も皆無ですしね! 似たような言い回ししすぎワロタwww((黙
……もしかすると、上の奴、「小説家になろう」で連載するかも、です((
かもですよ、かも!((殴
さあ、はやくオリマザやらその他もろもろも更新せんと……!