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とりあえず文を上手に書きたいのだが、そうは問屋が卸さない。

豆腐小娘 暢気便 〜零咲森より、愛をこめて〜

まあた更新してなかった…
今回も、書くこと無いんで、オリキャラ小説載せようと思います←

大樹様は、そこら中に生えている木とはまったく違う雰囲気を、醸し出していた。
目を凝らすと、なにやら、古いしめ縄のようなものが、巻き付いている。
…あの縄は、一体どんな意味があるんだろう。

「さあ、行こう。」
印がそう言うと、二人は、大樹様のもとへ駆けて行った。


近くに来てみると、思ったより大きい。…ますます、緊張してしまう。
「だいじゅさまぁ〜!」
月太くんは、とびきりニコニコしながら、走って行く。
そして、その大樹様のちょうど前まで来ると、大樹様に向かって、なにやら喋り始めた。
…会話、成り立ってるのかな。なんだか、月太くんが、一方的に喋ってるだけに見えるけど…
「大丈夫、あれで成り立ってるんだよ。あんたも、今、月太がいる辺りに行けば、ちゃんと大樹様の声、聞こえるはずだから。」
ほ、ホントかなあ?
とりあえず、半信半疑で、大樹様に近づいてみる。
すると……

『…おまえが、新しく零咲森に入ってきた、妖怪か?』

…あ。
…き、聞こえた!

「は、はい!そうです!そうじゃないかも知れないけど、そうです!」
慌てて私が答えると、大樹様は、
『おお、そうか、そうか。こりゃまた、元気な嬢ちゃんが入ってきたもんじゃ。』
ゆっくりとそう言って、愉快そうに笑う。

大樹様の声は、とっても深くて、優しい声だった。
初めて会ったのに、いつか、どこかで、聴いた事があるような、とても懐かしい声…

それが、大樹様だった。

「ねえ、大樹様、この子、なんて妖怪なんだと思う?」
印が尋ねると、大樹様は、ううん、と唸った。
『…こんな妖怪は、初めて見た。姿は、完全に豆腐小僧じゃが、こやつは女子のようじゃしなあ…』
「ええーっ、大樹様でも、分からないの?!ありえないよ…」
大樹様の言葉を聞いた月太くんは、とたんにガッカリしたような声を出した。
その月太くんの頭を、印がポカンと叩く。
「こら月太、そういう言い方は失礼でしょ?ちゃんと大樹様に謝りなさい。」
月太くんは、謝るどころか、頭を抱えて座り込んでしまった。
…軽く叩いたように見えたけど、そんなに痛かったのかな。それとも、月太くんが大げさなだけ?
「な、何言ってるんだい!これは本気で痛いんだってば!…こう見えて印は、すっごく力持ちなんだよ?!」
涙目で訴える月太くん。
「…本当なの、印?」
念のため、印に尋ねてみた。
「さあ、それは知らないけど、そうだなあ…あ、あそこの木なら、余裕で抜けると思う。」
そう言いながら、指差したその木は、大樹様まではいかないにしても、周りの木と比べると、かなり大きな木。
「…あ、あれで、余裕…?」
「そんなに疑うんだったら、ホントにやってあげようか。」
い、いえ、それは遠慮します…。
アタシの頬を、冷たい汗が伝っていった。

『…よし、今日から、おまえは、「豆腐小娘」を名乗りなさい。』

…と、とうふ、こむすめ?

「そんな妖怪がいるの、大樹様?」
ようやく痛みから復活したらしい月太くんが、尋ねる。
『いや、おらん。』
いないのかよっ!
「…いないのに、作っちゃっていいのかい?」
あきれたように、印が言う。
『…正体が分からんのなら、作るしかないじゃろう。』
……さっき、アタシ、大樹様の事、怖いって言ってたけど、前言撤回。
大樹様、なんというか、ノリが軽すぎる!
「まあ、そのノリの軽さが、人気の秘訣だったりするんだけどね。」
苦笑いする月太くん。

『さあ、これでおまえも、今日から「零咲の妖怪」じゃよ。』

大樹様が言う。
大樹様の木の葉が、風もないのに、ざわわと揺れた。

零咲の、妖怪…

そうだ。
今日から、アタシは、

この森の、一員なんだ。





豆腐小娘 暢気便 〜零咲森より、愛をこめて〜

今回のこの便りね、本当はもっと書いてたんですよ。
だけど、さすがにあれだけの量を載せると、読みずらい事この上無かったんで、次に載せる事にします。
ああ、はやく豆助を登場させたい…←
させたかったらさせろって話なんですけどねwww
ではでは、この辺で〜ノシ