▶ここにテキストを入力

とりあえず文を上手に書きたいのだが、そうは問屋が卸さない。

「南極。」読んだ!

久しぶりの更新がこれかよ!
はい、カオス感想文第二弾です。
今回読んだ本は、「南極。」という本。
「なんきょくまる」と読むっぽいです。
↓写真です

はいそこー、「またきょうごくなんたらかよ」とか言わなーい((殴

はいそーです、またまた京極さんのです。
個人的に、京極さんは、なんていうか、「真面目」な話しか書かないと思ってたんですよね。
でも、この小説はおふざけ全開です。
レンガ本なのは相変わらずですが((

簡単に主な人物紹介↓

南極 夏彦   なんきょく なつひこ

  • 一応主人公。
  • 通称「簾禿げ」。
  • これでも(四流)小説家。デビュー作は「種馬の長い尿意」(←お下品ですいません)
  • 周囲からは「人間」とは思われていないらしく、いつも殴られたりしてる。
  • 謎の生命力。

赤垣 廉太郎   あかがき れんたろう

  • 主な語り手。
  • この人も、一応、冒険小説家。デビュー作は「新宿もぐらたたき」。
  • 気が弱く、場に流されやすい。
  • いつもやっかい事に巻き込まれる可哀相な人。

椎塚 有美子   しいづか ゆみこ

  • 「小説シュバル」という雑誌の編集者。
  • なんかもういろいろと凄い伝説が数多く存在している。
  • 人呼んで「死に神有美子」。
  • 主に(若干暴力じみた)ツッコミ。

…この三人は、どの話にも絶対出てくると思います。

この本には、全部で八つの短編(?)が載っています。あとオマケもありました。
その内の二つは、かなりの大物とコラボってました。
一つはこち亀の作者、秋本治とのコラボ、秋本治×京極夏彦ぬらりひょんの褌」。
もう一つは「天才バカボン」でおなじみの赤塚不二夫とのコラボ、赤塚不二夫÷京極夏彦「巷説ギャグ物語」。
な、何気にすげえ。

それぞれの短編には、有名な本のタイトルをもじったモノがつけられてます。
例えば、「デスノート」→「ガスノート」、「探偵ガリレオ」→「探偵がリレーを…」てな感じww
有名な作家としてちょこちょこ出てくる脇役も、恐らく実在する有名作家をモデル(?)にしてるんだと思います。
何人か出てきましたが、ほとんど分かりませんでしたolz
唯一分かったのといえば、「干菓子野ケーキ先生」。これ絶対東野さんでしょwww

この小説の第一印象は、「ギャグ漫画をそのまんま文字にしたら、こんな感じかしら…」ですwww
だって普通にメタ発言連発ですからねwww
もっとこういう小説増えればいいのに…←
表紙に写ってるおっさん、南極夏彦が一応主人公な訳ですが、この人が殴られるわ蹴られるわしまいにゃ死ぬわで…ww
死んでもまた生き返ってましたけどねwww

個人的に面白かったのは…う〜ん、どれも面白かったけどなあ…とりあえず、「海で乾いていろ!」かな。
タイトルの元は、白川 道という方の、「海は涸いていた」という本から。全然知らん…;;
この「海で乾いていろ!」を超かみ砕いて説明すると…
有美子がなんと心霊写真を手に入れてしまった。
そこにインチキ坊主とエセ心霊超常現象研究家もからんできて――てな感じ。かなりいろいろすっ飛ばしてますが。((
↓ちょっとネタバレ

「何が」
「何がしっぽり濡れてるだこのスダコ。お、お前なんか海で、ひとりで――」
「――乾いていやがれえ!」

最後のシーンです。
最強女性編集者二人が助平ジジイをぶっ飛ばす訳です。
なんていうか――こういうノリ、大好物。
日常しかり銀魂しかりパタリロしかり、私はどうも、なんていうか、シュールで疾走感のあるギャグが好きなようです←

後もう一つは、秋本治×京極夏彦ぬらりひょんの褌」ですね。
もちろん、笑えるってのもありますが、この話、京極堂が登場するんです!!  ※以下、腐った誰(俺)得トークが続きますんで、飛ばしてください。
もうすっかりおじいさんになってましたが、まだ古本屋はやってるようです。
性格は、今よりだいぶ丸くなってますが、よく通る低い声とか、そこら辺はやっぱり変わってません。
関口センセは…先にお亡くなりになっらしいです(´;ω;`)
でも、多分ですが、旦那も結構お偉いさんになってるようだし、榎さんも財閥の長になってるみたいですよ。良かったね榎さんに旦那←
京極堂、(百鬼夜行シリーズの方の)本編では、あんなに関さんの事を知人呼ばわりしてたくせに、この話になって漸く「友人」と呼んでました。
という事は本編でも、やっぱり内心は「関口=友人」ってなってるんじゃあないかしら…ツンデレktkr(^p^)←  京×関大好きだああああ((殴 関さん総受けもおいしいです((蹴

…えー、おほん。
すいません、腐女子モードに突入しておりました…気分を悪くされた方、申し訳ございませんolz
あ、あとは、「毒マッスル海胆ばーさん用米糠盗る」も好きです^^
…タイトル無理矢理すぎワロスwwwww
もう普通に登場人物もそんな事言ってましたもんwwww

この話を超かみ砕くと…
赤垣達のもとに、「夜中、血塗れのお婆さんがタケノコを煮る」という心霊現象(?)が起きたという話が。
んで、いろいろあって、成行きで赤垣は、除霊ができる霊能海胆、ヨアルキモロコシウニ、通称「毒マッスル海胆」のマー君を連れて
そのお婆さんの霊を除霊することになっちゃった――
てな感じ。こちらもいろいろ割愛してますがね←

…それにしても流石京極先生。こんなめちゃくちゃなタイトルでも、ちゃあんと話が出来てるんですからねえ。
まあ、かなりカオスな事になってますが((殴

この話で一番好きなシーンはですね、赤垣センセがキレるところ((ゑ
↓かなりネタバレ

「読めたぞ。おい。このモニターには仕掛けがしてあんだろ。そうだろ片岡。
きっと、この下の台の中にこの女の妹が隠れていて、にゅーっと出て来る手筈だな。だから原寸大に映せる大きさなんだな」
ご名答、といってモニターの下から女性が出て来た。
「こんにちはー。甘味かのこ改め、北極星ノボルでーす。」
わたくしの妹ですのーとヒカルは言った。
「こんどハリウッドでホラー女優としてデビューさせようと思ってますのよ」
「ますのよじゃないッ。おい椎塚ッ」
「なななな、何よ廉ちゃん」
「廉ちゃん廉ちゃん気安く呼ぶなッ。練炭じゃないんだ僕は。あんたの気持ちはよっく解るよ。この女もその親爺も、誰も彼も粉砕したくなるわッ。だがな」
俺はこんなスットコドッコイなすったもんだはもう厭なんだあああああと、廉太郎は声を限りに叫んだ。

…ネタバレしすぎたかな((
普段おとなしい人がキレたら、普段ともギャップも手伝ってか、もうそれはおそろしいですよね←
まあ、赤垣センセはあの後、すぐにいつも通りの気弱な性格に戻りましたがwww

とまあ、いろいろ書き散らしましたが、要するに、「南極。」はまるでマンガみたいに面白いよ、という事。((はw
まあ、あくまで個人的な意見ではありますが←
お暇でしたら、読んでみてはいかがでしょう^^

ではでは、この辺でーノシ